毛孔性苔癬を知っていますか？

私は物心ついた頃から「毛孔性苔癬」という皮膚の病気に悩まされています。

病気といってもうつるものではないものの、原因は不明。
特効薬はなく、自然に治るのを待つしかありません。

ちなみに私はアトピーもあります。
アトピー性皮膚炎は、知っている方がほとんどかと思いますが、
毛孔性苔癬については知らない方も多いのではないでしょうか。

毛孔性苔癬は、見た目は「赤いブツブツ」ですが、
吹き出物や湿疹とは違います。
赤くなるのは炎症が起きるからで、本来は「毛穴に角質が詰まってしまう」症状です。

毛穴に詰まるものといえば皮脂がありますが、
毛孔性苔癬の人の場合は、本当ならはがれ落ちるはずの肌細胞が勝手に角質化して、
どんどん毛穴に詰まってしまうんです。

理由はわかっていませんが、
できる場所は二の腕の外側や太ももの外側が多いようです。

そして炎症が起きれば赤くなり、かゆみもあります。

以上が毛孔性苔癬の症状です。

特に肌に悩みを抱えていない方からしたら、
これを読んでも「それだけ？」と思うんじゃないでしょうか。

確かに毛孔性苔癬の症状は「これだけ」です。
肌の病気なので、もちろん命に関わるようなことはありません。

けれども治ることはありません。

普通ノースリーブを着た時にみえる女性の腕は、ツルツルでキレイですよね。
そこがいつもブツブツなんです。

当然夏でも私はノースリーブはおろか、半袖も着ません。
どんなに暑くても長袖です。

プールや海も、ここ数年でかけたことはありません。

もしみなさんだったらどうですか？
「自分はそれくらい気にせず袖なしでも水着でも着る」といえますか？

アトピーもそうですが、皮膚の悩みの苦しみは経験した人でないと絶対にわかりません。
その証拠に「深刻な病気でもないのに甘えてる」とまでいわれたこともあります。

毛孔性苔癬は30才くらいまでには自然に治ることが多いといわれていますが、
それを信じるとしても、これからまだ数年続くと思うと何の慰めにもならないんです。

肌を全部取り替えて、人生をやり直したいです。