黒皮症の原因と対策
黒皮症と名のつくものには、他に、女子顔面黒皮症（リール黒皮症)が知られています。黒皮症は、文字通り顔面などの皮膚が黒くなる症状を指しますが、最初から黒くなるのではありません。肌が赤みを帯びてほてりやかゆみを感じるようになる症状が断続的に繰り返されているうちに、赤黒いしみが網目状に広がり、さらに色素が沈着して黒くなってしまうのです。
女子顔面黒皮症は、化粧品の成分となっている化学物質によって発症したアレルギー性の接触皮膚炎が繰り返されることが原因です。
アレルギー性であるなら、原因とされる物質が判明すれば、それを除外することにより発症は避けられます。しかし、その他に皮膚が黒くなる原因として、化粧品の成分が紫外線で変化してかぶれを起こすもの（光接触皮膚炎）や、強い摩擦を繰り返し受けることに反応して起きるもの（摩擦性黒皮症）などもあります。そのため、その原因物質を判明するのは容易ではありません。
顔の皮膚に炎症がたびたび起こることが継続するような場合は、化粧品の使用を止め、黒くなってしまう前に、皮膚科の専門医を受診し、原因となる物質を見つけてもらうことをおすすめします。色素が真皮に沈着しているので、完全に治るまでに時間はかかりますが、原因を取り除けば、色は1年ほどで薄くなります。
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