毛孔性苔癬を知っていますか?

蚊刺症の「即時型」と「遅発型」について

赤くかゆみのある発疹の原因となるアレルギー反応には、「即時型」と「遅発型」の2種類があります。
「即時型」は蚊に刺されてから2分以内にぷくっとふくれた赤い斑点が出てかゆくなりますが、1〜2時間もすると軽快してかゆみも斑点もほとんど消失してしまいます。
「遅発型」は、刺された直後には赤くもならずかゆみもないものが、1〜2日後に刺された所がやや固まって赤く盛り上がり、ブツブツや水泡も生じ、激しいかゆみを感じるものです。

 

これらのアレルギー反応は、刺された回数によって変化していくものなので、年齢によって異なっています。
蚊に刺された経験のない乳児は、蚊に刺されることで蚊の唾液成分が体内に入っても、異物と認識しないので免疫反応も起こりません。
2回目以降には遅発型の反応が出現するので、幼児から小学生くらいまでは大きくはれやすい傾向があります。
その後、少年期から青年期には、遅発性と即時性の両方の反応が生じ、さらに回数を重ねて青年期から壮年期にかけては、遅発性は消失していき、即時型の反応だけが出現するようになります。

 

やがて両方とも反応が生じなくなるので、高齢者になると、蚊に刺されてもわずかに赤い点が生じる程度で何の症状も起こらなくなります。
養蜂家が全身蜂にたかられても平気でいられるのも、同様に何度も刺されたために無反応になるという共通した病態があるからだと考えられます。     

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