素人ではわからない?気になる肌のブツブツとその原因
腕や足、背中にできる正体不明のブツブツ。
実はこれ、「毛孔性苔癬」と呼ばれる良性の皮膚疾患で、毛穴に角質がつまることで発生した丘疹が原因です。
自覚症状はほとんどないとされますが、まれに軽度のかゆみを伴うこともあるようです。
あせもや乾燥肌などと区別が付きにくく、ケアの仕方を間違えてしまう人もおり、非常に厄介な皮膚疾患とされています。
今回のアンケートでは、毛孔性苔癬とは分からずに疑っていた肌トラブルについて伺いました。
Q.毛孔性苔癬と判明した時、他に疑っていた皮膚疾患は何ですか?
【第一位】あせも
【第二位】アトピー
【第三位】乾燥肌
夏場の肌トラブルとしてよく上げられる「あせも」が22%、皮膚科への通院も余儀なくされる厄介な「アトピー」が21%、そして冬場起こりがちな「乾燥肌」が16%と上位を占めました。
「毛孔性苔癬」という言葉を聞きなれない方が多く、それゆえほかの肌トラブルと見分けが付かなかった理由で、皮膚科で聞いたときには「?」となったとの回答も聞かれました。
■「発汗時のかゆみからあせもだと思っていた」ケース
夏場の発汗に伴いかゆみが生じることから、多くの方はあせもと考えていたようです。
かゆみは夏場に起こることが多く、「肌を露出することから無駄毛処理などが刺激になり悪化した」と考える人もいました。
「入浴時のボディスポンジの刺激もよくなかったのでは?」と、ケアのつもりが逆効果なケースも。
冬場は汗や過度なスキンケアによる刺激も少ないため、かゆみを起こすことも少なくなります。
これも毛孔性苔癬をあせもと勘違いしてしまう理由の一つかもしれません。
■「アトピー体質であることからアトピー以外に疑いを持たなかった」ケース
小さいころからアトピーを発症しており、血縁者にアトピーを持つ人がいる方は、毛孔性苔癬による赤みや皮膚の状態をアトピーと勘違いしてしまうそうです。
症状が似ており、見分けが付きにくいことから皮膚科によっては毛孔性苔癬とわからないこともあるのだとか。
■「秋冬の訪れとともにかゆくなる乾燥肌と勘違いしている」ケース
元々乾燥肌で悩んでいる方は、二の腕周辺などにできやすい毛孔性苔癬をただの乾燥肌と考えてしまうらしく、スキンケアも入浴でよく洗い、保湿を徹底するというものでした。
素人目ではとてもわかりにくい「毛孔性苔癬」。
気になる方は一度皮膚科に受診されてみるのもよいかもしれません。
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