「みんなと違う汚い肌」でずっと過ごしてきました
子供のころからブツブツで悩んでいました
毛孔性苔癬もアトピー性皮膚炎も、物心ついた時には
「あって当たり前」だったと思います。
毛孔性苔癬は私の場合二の腕の外側と太ももの外側、たまに背中に。
アトピーについては、肘の裏と膝の裏は常に真っ赤、
調子が悪い時には首や手足全体、顔にも出るという状態。
親から「これが毛孔性苔癬でこれがアトピー」というように
説明を受けたことはなかったので、全部一緒くたで理解していました。
ただ、アトピーで皮膚科に行くと、医者が
「ここは薬ぬっても効かないから」
と、毛孔性苔癬の部分を指さして言っていた記憶はあります。
でも結局家ではとにかくどこもかゆいし赤いしで、
同じ薬をぬってしまっていたんですが……。
毛孔性苔癬とアトピーの関係
何しろ毛孔性苔癬の原因が不明なので、この2つの関係もわかっていません。
けれども私以外にも「アトピーと毛孔性苔癬の両方の症状がある」という人はたくさんいます。
また、どちらも「体質が遺伝する」という共通点があります。
わが家は母が若い頃は毛孔性苔癬があり、花粉症持ち。
父も喘息があるので、完全に要因は揃っていました。
すべすべの肌とは無縁の子ども時代
子どもの肌はすべすべでキレイというのが常識ですよね。
最近は母親の影響などから、子どもの頃からスキンケアに熱心な子も多いとききます。
私が小学生くらいの時でも、肌のお手入れはもちろん、
エステサロンで脱毛済みなんて子までいました。
ところが私はといえば、アトピーと毛孔性苔癬で常に肌はボロボロ。
かきこわしてしまった時などはそのままにしておくと
「汚ない」
とか
「それうつったりしないの？」
とか言われてしまうので、包帯でぐるぐる巻きにしていったこともあります。
夏でも長袖はむしろ自分としても気が楽でしたが、体育は最悪。
半袖短パンで手足はまる見えだし、ほこりや汗でますます悪化するし。
プールは入りたくないと親に訴えたものの聞き入れてもらえず、地獄でした。
「ちょっと熱が高い程度で入らなくてすむのに、なんで私は入らなくちゃいけないの」
とプールの季節は毎日布団の中で泣いていました。
小学校時代の写真は見返したことは1度もありません。
楽しかったこともきっとあったはずなのに、
湿疹と毛孔性苔癬のブツブツのせいで、全部思い出せなくなっています。
それでも、目ざといというか皮膚のことに目をつけていろいろいってくるのは、女の子がほとんど。
意外に男子は優しかった、というか直接いじめられるようなことはなかったのが救いでした。
男の子はあまり肌のことは気にしないのかな？と思ったくらいです。
ですが思春期になってから、
本当は男の子たちも心の中では「汚い」って思っていたんだということを
身を持って体験することになります。
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