ニキビと毛孔性苔癬の違い
毛孔性苔癬と同じように赤いブツブツができるものとして、最初に多くの人の頭に浮かぶのが「にきび」でしょう。
『青春のシンボル』と言われるように、思春期になって顔にニキビが出来始め、鏡とにらめっこをした経験のある人は多いことでしょう。毛穴のある所に赤いブツブツができるという点では似ていますが、ニキビと毛孔性苔癬では、そのブツブツのでき方が異なります。
では、ニキビはどのようにしてできるのでしょうか。
私たちの体の皮膚の表面は、皮脂膜というもので覆われています。この皮脂膜は、皮脂腺から分泌される油性の皮脂と汗腺から分泌される水性の汗が混ざり合って出来たものです。
皮脂膜は、肌の内部の水分が外に逃げにくくする保湿や、外部からの刺激や細菌から皮膚を保護するといった役割があり、肌の弾力性や柔軟性、滑らかさにも関わっています。このように、健やかな肌を保つのに重要な役割を持つ皮脂膜が、その機能を十分に果たすためには、皮脂の分泌が適度であることが大切です。
皮脂の分泌が少ないと、乾燥しやすく、しわやたるみなど肌の老化が目立つようになります。反対に、過剰に分泌されると、皮脂が毛穴を塞ぎ、外に出られず溜まってしまい皮膚病を起こしやすくなります。
ニキビは、このような溜まった皮脂や汚れが元となってできます。
皮脂や汚れは皮膚の常在菌であるアクネ菌を繁殖させる栄養源となり、アクネ菌の繁殖は、炎症を引き起こす原因となります。毛穴から毛穴の周りにまで炎症が及び、皮膚は赤く腫れ上がってニキビとなります。
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