毛孔性苔癬の原因はカビではありません
毛孔性苔癬はニキビになどと間違われやすい症状ですが、安心して下さい、原因は菌ではありません。感染症ではなく遺伝性や体質が原因と言われています。菌が原因でニキビに間違われやすい症状にマラセチア毛包炎があります。
胸や背中、肩や腕に症状が出るところが毛孔性苔癬と似ていて、夏場など汗ばむ季節にマラセチアというカビが大量発生し炎症を引き起こします。
患部をよく見てみればマラセチア毛包炎は赤く光沢のあるブツブツなので毛孔に毛が詰まった状態の毛孔性苔癬の肌とは違うことが分かります。毛孔性苔癬と間違われやすい症状としてにきび、マラセチア毛包炎の他、あせもなどがあります。
ニキビだと誤解したまま殺菌効果のある揮発性のローションなどを塗ると症状を悪化させることもあります。
カビが原因のマラセチア毛包炎ということもありますから、自己判断で間違った治療をして悪化させないようにしましょう。ちゃんと皮膚科に行って症状を診てもらうことが大切です。
毛孔性苔癬とマラセチアの関係は
毛孔性苔癬は小さな子どものころから思春期くらいにかけて、上腕外側やお尻、太ももの内側などにぶつぶつした赤いものができます。
痛みやかゆみなどの自覚症状が無いことが特徴ですが、思春期の頃になると赤みやぶつぶつを気にする人も多くなります。40歳くらいで自然治癒するとされていますが、とてもそこまで待てない人は、皮膚科などに相談してみることをお勧めします。
毛孔性苔癬は遺伝が原因ともされていますが、兄弟でも症状が出る・出ないといった差があり、一概に遺伝だけとは言えなさそうです。
マラセチアは皮膚に常在する真菌の一種で、人間だけでなく犬なども発症することがあります。この菌は油を好み、皮脂の多いところで増殖するという、ニキビの原因アクネ菌に似た菌です。
頭や鼻の皮脂に多く住み着き、頭皮がべたついている人は頭皮内でマラセチアを増殖させている可能性が高いです。放置しておくとさらに増えるので、早めに治療を行うのがベストです。
一般にかゆみなどの自覚症状が無いのが毛孔性苔癬、かゆみなどを伴うのはマラセチアや他の皮膚炎の可能性が高いです。
素人には判断が難しいので、どちらにしても一度皮膚科を受診することをお勧めします。
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